修士課程・心理学専攻

本学大学院は,学内外で先導的に活躍する優れた教授陣と最新の研究設備を備え,国際化時代を担うことのできる創造的人材の教育を行います。

心理学専攻 「人材の育成に関する目的」及び「教育研究上の目的」

人間社会研究科心理学専攻は、実験心理学教育研究分野と臨床心理学教育研究分野の2分野から構成されており、現代社会におけるさまざまな心理的ニーズに対応することのできる、高度の専門職業人や研究技術者、大学院博士課程に進学して最先端の研究に寄与しうる人材の育成を目指しています。

心理学専攻の実験心理学教育研究分野では,脳科学,認知科学,行動科学の3領域について深く学び,最新の研究技法を駆使して自ら研究を進めていくことができる研究技術者を養成することを目的とし,臨床心理学教育研究分野では,臨床心理学についての専門的な知識と心理臨床にかかわる場合の姿勢を学び,高度な専門性を求められる職業人としての臨床心理士を養成することを目的としています。


本専攻の特色

本学人間社会研究科心理学専攻では、実験心理学関連の最先端の研究施設や臨床心理センターを活用して、基礎心理学と臨床心理学の両面から、少人数による徹底した教育研究を行うことにより、高度に専門的な知識と技能を持った研究技術者や臨床心理士などの人材を養成することに主眼を置いています。


実験心理学教育研究分野

実験心理学教育研究分野は,心を生み出す脳の仕組みや働きを研究する脳科学,知覚や思考などの情報処理プロセスを研究する認知科学,人間行動の基本原理を研究する行動科学の3領域を中心に,少人数による徹底した教育研究を行います。これにより、最先端の実験心理学研究に寄与しうる研究技術者の養成を図るとともに,心理学関連の専門職(心理職公務員等)への就職あるいは大学院博士課程に進学し,研究者となることが可能な人材を教育することを目指しています。






実験・実習科目
  • 実験心理学特別実験I
  • 実験心理学特別実験II
演習科目
  • 生理心理学特別演習(脳科学領域)
  • 神経生理学特別演習(脳科学領域)
  • 認知心理学特別演習(認知科学領域)
  • 知覚心理学特別演習(認知科学領域)
  • 視覚情報処理心理学特別演習(認知科学領域)
  • 学習心理学特別演習(行動科学領域)
  • 老年心理学特別演習(行動科学領域)
講義科目
  • 実験心理学特別輪講I
  • 実験心理学特別輪講II
  • 生理心理学特論(脳科学領域)
  • 神経生理学特論(脳科学領域)
  • 認知心理学特論(認知科学領域)
  • 知覚心理学特論(認知科学領域)
  • 視覚情報処理特論(認知科学領域)
  • 学習心理学特論(行動科学領域)
  • 老年心理学特論 (行動科学領域)
  • 心理学研究法特論
  • 社会心理学特論
  • 犯罪心理学特論
  • 障害者(児)心理学特論

 

実験心理学教育研究分野

 

臨床心理学教育研究分野

臨床心理学教育研究分野では、高度の専門性が求められる職業人としての臨床心理士を養成することを目標にしています。臨床心理士資格認定協会から臨床心理士受験資格に関する第1種大学院の指定を受けているので,修了すれば臨床心理士資格試験の受験資格が得られます。また,大学院博士課程に進学して研究者を目指す学生の教育も目指しています。





実験・実習科目
  • 臨床心理学基礎実習I
  • 臨床心理学基礎実習II
  • 臨床心理実習I
  • 臨床心理実習II
演習科目
  • 臨床心理査定特別演習I
  • 臨床心理査定特別演習II
講義科目
  • 臨床心理学研究法特別輪講
  • 臨床心理学特論I
  • 臨床心理学特論II
  • 臨床心理面接特論I
  • 臨床心理面接特論II
  • 心理学研究法特論
  • 学習心理学特論
  • 認知心理学特論
  • 犯罪心理学特論
  • 社会心理学特論
  • 神経生理学特論
  • 老年心理学特論
  • 障害者(児)心理学特論
  • 心理療法特論
  • 学校臨床心理学特論
  • グループ・アプローチ特論
  • 精神医学特論
  • 箱庭療法学特論
  • 思春期・青年期カウンセリング特論
  • 乳幼児心理学特論I
  • 乳幼児心理学特論II

 


臨床心理学教育研究分野

 

教員紹介

実験心理学(教育研究分野)

実験心理学教育研究分野は,心を生み出す脳の仕組みや働きを研究する脳科学,知覚や思考などの情報処理プロセスを研究する認知科学,人間行動の基本原理を研究する行動科学の3領域を中心に,カリキュラムが構成されています。これにより,最先端の実験心理学研究に寄与しうる研究技術者の養成を図るとともに,心理学関連の専門職(心理職公務員等)への就職あるいは大学院博士課程に進学し,研究者となることが可能な人材を教育することを目指しています。


担当教員 研究テーマ例
曾我 重司 教授
博士(学術)(千葉大学)
略歴・学会活動等
千葉大学教務補佐員,慶應義塾大学非常勤講師等を経て,平成14年本学助教授就任、平成23年より現職
日本心理学会、 日本基礎心理学会、 日本アニメーション学会、日本応用心理学会
  • 奥行き知覚に関する現象的研究
  • 運動の知覚に関する現象的研究
研究指導内容概略

・運動対象の速度知覚,時間知覚の現象的・実験的研究

・奥行き知覚に関わる規定要因の現象的・実験的研究

以上のテーマを基本とし,現象をいかに捉えるか,観察するということとはどのようなことか,について教育指導を行う。特に現象的視点から,動き,奥行きなどの知覚についての環境からの情報は何か,また有機体がどのように環境に働きかけた結果そのような知覚が生じるのかについての研究を行う。


担当教員 研究テーマ例
河原 哲雄 教授
教育学修士(東京大学)
略歴・学会活動等
東京大学大学院助手を経て,平成15年本学助教授就任,平成24年より現職。
日本認知科学会,認知心理学会,日本心理学会,教育心理学会,基礎心理学会,人工知能学会,神経回路学会の各正会員。
  • 文章理解と知識獲得
  • 言語獲得過程の計算モデル
  • アナロジーによる問題解決
  • メタファ理解過程の実験的研究
  • カテゴリ学習のニューラルネットワーク・モデル
研究指導内容概略

人間が経験からの帰納によって知識や技能,言語能力などを獲得するオンライン認知過程を,心理学実験やコンピュータ・シミュレーション,理論的検討などの手法を用いて研究する。また,獲得された知識や技能,能力の現実場面における使用過程や,それらが現実場面において有効に機能するための条件といった教育的含意についても研究する。これらの研究領域における最先端の研究を遂行するために必要な,研究計画法やデータ解析法,シミュレーション技法や,各種の実験機器の使用法などについても研究・指導する。


担当教員 研究テーマ例
大塚 聡子 教授
博士(心理学)(東京大学)
略歴・学会活動等
東京大学IML研究機関研究員等を経て,平成14年本学講師就任,平成17年准教授,平成26年より現職。
日本心理学会,日本基礎心理学会,日本視覚学会,日本認知心理学会,アメリカ視覚眼科学会等
  • 奥行き知覚の時空間特性
  • 観察者の運動と視対象認知
  • 視覚的注意
研究指導内容概略

奥行き(3次元的な空間構造)を知覚する機構の解明に関する教育指導を行う。人間の視覚系は,奥行きを知覚するために,両眼視差(2つの目の間の網膜像のずれ)や運動視差(観察者の運動により生じる網膜像の動き)など複数の手がかりによる情報を統合していると考えられている。本研究室では,心理学的手法により,これらの手がかり情報を処理し統合する機構を明らかにする研究を行う。また,観察者の探索的な身体運動や眼球運動が奥行き知覚や視対象認知に及ぼす影響についても扱う。

 


臨床心理学(教育研究分野)

この教育研究分野は臨床心理士を養成することを目的にしています。平成19年3月に,臨床心理士資格認定協会の規定する第1種臨床心理士養成課程の指定を受けました。カリキュラムは,研究科共通科目及び日本臨床心理士資格認定協会の指示する第1種指定大学院カリキュラムに準拠する科目で構成されています。また,大学に附置する臨床心理センターに心理相談室を設けて実習施設とし,一般の外来相談を受けて,臨床心理士の資格を持つ教員及びカウンセラーの指導のもとに,学生の臨床心理実習を行います。


担当教員 研究テーマ例
三浦 和夫 教授
教育学修士(上智大学)
臨床心理士
略歴・学会活動等
平塚市教育研究所教育相談員,目黒区守屋教育会館教育相談室教育相談員,山王教育研究所カウンセラーを経て,平成14年本学准教授就任,平成20年より現職。
日本心理臨床学会,日本箱庭療法学会
  • 心理療法プロセスに関する研究
  • 箱庭療法に関する研究
研究指導内容概略

主に個人心理療法に関わる領域の研究をおこなう。また,家庭教師やボランティアといったいわゆる非専門家によるアプローチにも関心を持っている。
この他,個人あるいはグループによる箱庭療法によるアプローチを指導する。


担当教員 研究テーマ例
小野 広明 教授
修士(文学)(北海道大学)
臨床心理士
略歴・学会活動等
法務省富山少年鑑別所長を経て,平成22年本学教授就任。
日本犯罪心理学会,日本社会病理学会,その他
  • 犯罪・非行原因論
  • 犯罪・非行からの更生策
  • 犯罪被害者の心理
  • 犯罪被害者支援のあり方
研究指導内容概略

犯罪(少年非行を含む)という司法手続きの対象となる行動のほか,社会的に負の制裁を受ける逸脱行動(迷惑行為)の領域を扱い,犯罪の原因,加害者の心理,更生の手立てに関する研究を指導する。併せて,犯罪被害者の心理及び犯罪被害者支援のあり方について指導する。


担当教員 研究テーマ例
袰岩 秀章 教授
博士(教育学)( 国際基督教大学 )
臨床心理士
略歴・学会活動等
平成6年日本女子大学専任カウンセラー(講師待遇)着任, 平成9年同(助教授待遇)昇任,平成19年本学准教授就任、平成25年より現職。
日本集団精神療法学会理事,日本教育心理学会,日本心理臨床学会,日本精神分析学会,日本健康心理学会,Academy for Eating Disorders,World Federation of Mental Health 等
  • 集団精神療法におけるグループ・プロセスと治療的変化とのかかわり
  • 教育共同体への集団精神療法的介入の実際
  • 心理教育の実践と有効性
  • 情報共同体と心理支援
研究指導内容概略

集団精神療法,学校臨床心理学等に関する領域を指導する。集団精神療法の有効性,グループ・プロセス,運営の仕方,教育共同体としての学校組織と臨床心理学のコラボレーション,学生相談,摂食障害,人格障害等に関することが課題となる。


担当教員 研究テーマ例
友田 貴子 教授
修士(心理学)(東京都立大学)
臨床心理士
略歴・学会活動等
立教大学非常勤講師,日本医科大学付属病院心理判定員,国立精神・国立精神・神経センター精神保健研究所流動研究員等を経て,平成16年本学講師着任,平成27年より現職。日本心理学会,日本社会心理学会,日本心理臨床学会,日本パーソナリティ心理学会,日本うつ病学会,American Psychologic Association
  • 抑うつ気分からの回復と心理社会的要因の関連について
  • スポーツ・遊びと精神的健康
研究指導内容概略

社会臨床心理学に関わる領域の研究を主に扱う。
例えば,ストレス,原因帰属過程,ソーシャル・サポートなどが精神疾患(うつ病や不安障害など)や不適応の予防,発症,回復などにどのような関連があるのかということについて検討する。
とくに対人相互作用と精神的健康との関連について,社会心理学のパラダイムを取り入れ検討していく。対人相互作用による個人内および個人間の心理的過程が精神的健康とどのような関連を持つか,精神保健の観点も含め扱う。


担当教員 研究テーマ例
藤巻 るり 講師
修士(文学)( 上智大学 )
臨床心理士
略歴・学会活動等
世田谷区教育相談室教育相談員,東村山市幼児相談室幼児相談員,山王教育研究所・カウンセラー,熊谷神経クリニック・カウンセラーを経て,平成25年本学専任講師就任。日本心理臨床学会,日本箱庭療法学会,日本ユング心理学会
  • 幼児や発達障害児のプレイセラピーにおけるアプローチに関する研究
  • イメージを心理療法の視点として用いる研究
  • 治療者の意識化過程に関する研究
研究指導内容概略

心理療法における治療者の意識化過程について研究を行っています。
クライエントの語りの内容だけでなく,語りにならない症状や問題行動を理解する方法としてイメージという視点を重視しています。また,幼児や発達障害児のプレイセラピーなど,意味の成立以前の未分化な世界に関わる方法として身体感覚を伴う間主観的な関わりの可能性を研究しています。出来事の中に入り込み,そこで感じたことを意識化するという広義の臨床的態度に基づく研究を支援します。

 

 

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