生命環境化学科 バイオサイエンス専攻【2025年4月開設予定】
内田 智也 さん|埼玉県・川越工業高等学校出身
(工学部 生命環境化学科 バイオ・環境科学専攻4年*)
そのカギは、遺伝子にあります。
中心部の丸いふくらみがイガイガしていて、そのまわりに細長い花弁がついている花なんです。ハーブに利用されることもあり、花の色は、赤、ピンク、オレンジ、黄、白など、バラエティに富んでいます。
でも、なぜか青色の花だけは、いままで見つかっていません。不思議ですよね。
そこで研究室では、遺伝子組換え技術を活用して、世界初の青色のエキナセアづくりに挑戦しています。
まず無菌状態でエキナセアを育て、次にエキナセアの遺伝子のなかで、色素に関わっている箇所を探します。そして、その箇所を取り出し、
ほかの植物の青い色素に関わる遺伝子を導入すれば完成。…と、なるのですが、実際にやってみると、そんなに簡単な話ではありません。
無菌状態で育てるのはシビアで、色素に関わる遺伝子の特定においては試行錯誤の連続。それはそうですよね、簡単に“世界初”ができるわけがありません。
じつはこの研究は、先輩たちの代から引き継いだもの。少しでも青い花の誕生に近づけるよう、日々頑張っています。
ちなみに、エキナセアは埼工大に近い埼玉県寄居町の特産品。
寄居町のためにも、青いエキナセアの花を咲かせたい!
* バイオサイエンス専攻は2025年4月開設予定です。 インタビューはバイオサイエンス専攻と同等の内容の学びを経た学生です。 |
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バイオサイエンス専攻
学びの特徴
バイオ技術で、これからの社会と未来を変えていく
バイオサイエンス専攻では、新薬の開発につながる微生物の探索や新しい色や香りをもつ花の開発など、世の中の役に立つバイオ技術の開発を行っています。4年間で生物の特異性を活かすバイオ技術を学び、その成果を社会に貢献できる人材を育成します。
学びのポイント
Point1
生命の仕組みや生体の働きを専門的に学び、
産業社会の発展に寄与
これらを基に遺伝子工学やタンパク質工学、細胞工学などのバイオ技術を学びます。専門的な技術が導くバイオの機能で、産業や社会の発展に寄与できる人材の育成を行います。
Point2
社会で活躍できる幅広い基礎知識と
応用力、倫理観を身につける
カリキュラム
1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 | ||
専攻科目 | 少人数編成クラスで 化学を基礎から学び 着実に成長 |
生物学をベースとした バイオサイエンス技術の 専門知識や 技術を知る |
実社会を 視野に入れながら バイオ分野を中心とした より高度で 専門的な知識を修得 |
これまでの 学習を基盤として 自分の専門領域を見つけ 卒業研究で深め、究める |
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共通科目 | 生命環境化学特論 コンピュータ・プログラミング |
生命環境化学基礎実験Ⅰ・Ⅱ 生態環境科学 |
生命環境化学専門実験Ⅰ・Ⅱ 生命環境化学ゼミ 機器分析 生命環境化学特別演習 |
卒業研究Ⅰ・Ⅱ | |
応用化学系科目 | 基礎化学実験 基礎化学 展開化学 |
有機化学Ⅰ・Ⅱ 物理化学Ⅰ・Ⅱ 無機化学Ⅰ・Ⅱ 化学工学 分析化学 |
有機化学Ⅲ 物理化学Ⅲ 無機化学Ⅲ 電気化学 コンピュータ化学 無機材料化学 有機材料化学 高分子化学 |
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バイオ系科目 | 生命の科学 生物学実験 基礎生物学 生物学 |
生化学Ⅰ・Ⅱ 細胞生物学 食品科学 免疫学 |
生化学Ⅲ タンパク質科学 バイオテクノロジー 生体機能学 神経生物学 微生物・ウイルス学 植物生理学 |
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環境科学系科目 | 環境の科学 | 環境計測Ⅰ・Ⅱ | 環境計量Ⅰ・Ⅱ 環境化学 資源エネルギー化学 環境関係法規 環境分析 安全工学 |
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理学系科目 | 基礎物理実験 基礎科学計算 生活の科学 物理学Ⅰ・Ⅱ 地学 地学実験 |
地球科学 | - | - | |
数学系科目 | 基礎数学 線形代数 微分学 積分学 データサイエンス |
微分方程式 | - | - | |
情報系科目 | 人工知能入門 | ICT概論 | ICTリテラシー | - | |
学部共通科目 | キャリア・デザイン科目 | コンピュータ実習 キャリア・デザイン基礎 異文化コミュニケーション(海外研修) TOEIC 初級Ⅰ・Ⅱ |
情報処理 TOEIC 中級Ⅰ・Ⅱ |
キャリア・デザイン実践 インターンシップ |
プレゼンテーション技法 |
外国語科目 | 英語Ⅰ・Ⅱ 発展英語Ⅰ・Ⅱ |
英語Ⅲ・Ⅳ 発展英語Ⅲ・Ⅳ |
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一般教養科目 | 社会学 経営学 歴史 国際関係論 教育と社会 中国の言語と文化 ドイツの言語と文化 フランスの言語と文化 ボランティアの研究 仏教精神Ⅰ・Ⅱ 体育実技Ⅰ・Ⅱ |
心理学 日本国憲法 スポーツ文化論 哲学 経済学 思想と宗教 |
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生物学実験
生物の生理現象を実践的に学ぶ
生物の構造と機能を総合的に理解するために、生物学の各分野で行われる基本的な実験技術・方法を習得します。
食品科学
テクノロジーで「食」も変化
「食」にまつわる科学や研究について、体験を交えながら紹介します。もしかすると、新しいバイオテクノロジーで作られた「青いご飯」を食べることも!?
微生物・ウイルス学
身近な微生物やウイルスを理解
発酵や感染症など、私たちの生活に密接に関わっている微生物やウイルスについて、良い面の応用と悪い面の対処について知見を深めます。
「バイオ」を基礎から専門領域まで体系的に学び、卒業研究では先端的な研究に取り組む
- 合成化学研究室[岩崎 政和 教授]
有機化合物の生産に欠かせない金属触媒について、さまざまな材料と条件下での実験を繰り返し、新たな可能性の探求を行っています。 - 生体分子デバイス研究室[長谷部 靖 教授]
バイオ分子の優れた物質識別能力や触媒能力を応用したバイオセンサやバイオ電池の開発など、バイオとエレクトロニクスの融合領域にチャレンジしています。 - 遺伝子工学研究室[石川 正英 教授]
私たちの生活に役立つタンパク質を、遺伝子組換えによって大腸菌などの微生物を用いて、効率よく大量に生産する研究を行っています。 - 環境浄化研究室[有谷 博文 教授]
「環境浄化」「エネルギー低負荷」という問題を、ユニークな触媒やプラズマ応用プロセスなどで解決へと導く研究開発を進めています。 - 環境計測化学研究室[松浦 宏昭 教授]
新規炭素触媒の創製や非金属炭素触媒を電極に適用した水素-酸素燃料電池など、実社会への還元を強く志向した研究開発を進めています。
- 光材料化学研究室[木下 基 教授]
新しい光機能材料の創製を目指して、分子集合体の設計、材料特性解析およびデバイス作製と評価と一貫した研究を展開しています。 - 微生物応用研究室[秦田 勇二 教授]
先端バイオテクノロジーを用いて、自然界から有用微生物を探索し、そこから機能性物質や有用酵素などを発見する研究を進めています。 - 環境物質化学研究室[本郷 照久 教授]
資源の枯渇や環境汚染問題に着目し、材料化学をベースとしたアプローチによる問題解決を目指しています。 - 物質化学研究室[田中 睦生 教授]
世の中になかった物質を創製できる唯一の学問である化学。物質の本質を分子・原子レベルで理解し、展開して材料とする研究を行います。 - 植物ゲノム工学研究室[秋田 祐介 准教授]
植物の重要形質に関わる機構解明、「色」「形」「香り」などに関する分子機構や、有用成分の生合成経路の解明を目指しています。
研究室をのぞいてみよう
遺伝子工学研究室
興味深い遺伝子の世界を探索しよう!
石川 正英 教授
専門分野|遺伝子工学、分子生物学
当研究室では、医薬品のインスリンや洗剤に入っている酵素など、私たちの身のまわりで役立っているタンパク質を、遺伝子組換えによって大腸菌などの微生物を用いて大量に生産する技術開発を行っています。遺伝子に興味のある人は、この学科・専攻でとことん追究してください。
研究室をWEBでcheck!
≫ 遺伝子工学研究室[石川 正英 教授]
先生の研究をもっと見てみよう
≫ 遺伝子工学研究室(YouTube)
目指せる資格
- 毒物劇物取扱責任者
- 環境計量士
- 公害防止管理者
- 危険物取扱者(甲種)
- 衛生管理者
- 作業環境測定士
- 浄化槽管理士
- バイオ技術者(認定試験)
- ITパスポート
- 公務員
- TOEIC®
主な進路・進学先
民間企業
- (株)紀文食品
- アキレス(株)
- artience (株)
- 太陽誘電(株)
- 日立造船(株)
- (株)中電工
- 近畿日本鉄道(株)
- (株)フルヤ金属
- コーセーインダストリーズ(株)
- 白十字(株)
公務員
- 長野県教育委員会
- 川越市教育委員会
大学院進学
- 東京農工大学大学院
- 埼玉大学大学院
- 熊本大学大学院
- 群馬大学大学院
- 山形大学大学院
- 北陸先端科学技術大学院大学
- 埼玉工業大学大学院
* 主な進路・進学先は、旧バイオ・環境科学専攻の実績です。 |