生命環境化学科 環境・クリーンエネルギー専攻【2025年4月開設予定】
高橋 学夢 さん|埼玉県・川口高等学校出身
(工学部 生命環境化学科 バイオ・環境科学専攻4年*)
多分野が協力し合い繋がることができる時代に。
入学時点では自分の将来を決めかねていて、環境も面白そうだし、化学にも興味がある。もちろん情報系も…。そういった思いから、情報学も含め複合的に学べる現在の専攻を選びました。修得する中で、自分のやりたいことが明らかになっていくだろうという狙いですね。
所属する研究室はAIと化学の融合がテーマ。自分がかねてから研究したいと願っていた「情報学を取り入れた化学」が学べるのは嬉しいことです。私が情報学にこだわったのは、ITという共通の技術を利用することで、機械やバイオといった他分野が繋がり、互いに協力しやすくなる。それが当たり前の時代が来るという考えからです。
現在行っている研究は材料化学の分野で、再現実験の成功の兆しが見えています。こう書くとすごく順調そうですが、ミスから生まれた兆しなんですよね。研究当初は実験の意味を理解できず、失敗から学びを得ていなかったんです。大事なのはきちんとデータを取り、メモをし、ちょっとした変化の種も見逃さないこと。今は人の不便さを解消し、付加価値をつけることに魅力を感じています。
将来、そういったものを作ることができればと思案をめぐらせています。
* 環境・クリーンエネルギー専攻は2025年4月開設予定です。 インタビューは環境・クリーンエネルギー専攻と同等の内容の学びを経た学生です。 |
- 工学部
- 生命環境化学科
Science Cource
環境・クリーンエネルギー専攻
学びの特徴
環境にやさしく快適な社会をつくるスペシャリストへ
環境・クリーンエネルギー専攻では、こうした社会ニーズを的確に捉えるとともに、環境浄化や蓄電池、水素エネルギーやリサイクル技術などの研究開発を通じて、持続可能な社会の実現とその発展を支えられる専門性の高い技術者・研究者を育成します。
学びのポイント
Point1
環境とクリーンエネルギーに関する
系統的な知識の修得
Point2
社会ニーズに対応するための
専門知識と論理的思考力を培う
カリキュラム
1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 | ||
専攻科目 | 少人数編成クラスで 化学を基礎から学び 着実に成長 |
広範な化学を ベースとした 環境・エネルギーの 専門知識や技術を知る |
実社会を視野に 環境・エネルギー分野を 中心とした高度で 専門的な知識を修得 |
これまでの 学習を基盤として 自分の専門領域を見つけ 卒業研究で深め、究める |
|
共通科目 | 生命環境化学特論 コンピュータ・プログラミング |
生命環境化学基礎実験Ⅰ・Ⅱ 生態環境科学 |
生命環境化学専門実験Ⅰ・Ⅱ 生命環境化学ゼミ 機器分析 生命環境化学特別演習 |
卒業研究Ⅰ・Ⅱ | |
応用化学系科目 | 基礎化学実験 基礎化学 展開化学 |
有機化学Ⅰ・Ⅱ 物理化学Ⅰ・Ⅱ 無機化学Ⅰ・Ⅱ 化学工学 分析化学 |
有機化学Ⅲ 物理化学Ⅲ 無機化学Ⅲ 電気化学 コンピュータ化学 無機材料化学 有機材料化学 高分子化学 |
- | |
バイオ系科目 | 生命の科学 生物学実験 基礎生物学 生物学 |
生化学Ⅰ・Ⅱ 細胞生物学 食品科学 免疫学 |
生化学Ⅲ タンパク質科学 バイオテクノロジー 生体機能学 神経生物学 微生物・ウイルス学 植物生理学 |
- | |
環境科学系科目 | 環境の科学 | 環境計測Ⅰ・Ⅱ | 環境計量Ⅰ・Ⅱ 環境化学 資源エネルギー化学 環境関係法規 環境分析 安全工学 |
- | |
理学系科目 | 基礎物理実験 基礎科学計算 生活の科学 物理学Ⅰ・Ⅱ 地学 地学実験 |
地球科学 | - | - | |
数学系科目 | 基礎数学 線形代数 微分学 積分学 データサイエンス |
微分方程式 | - | - | |
情報系科目 | 人工知能入門 | ICT概論 | ICTリテラシー | - | |
学部共通科目 | キャリア・デザイン科目 | コンピュータ実習 キャリア・デザイン基礎 異文化コミュニケーション(海外研修) TOEIC 初級Ⅰ・Ⅱ |
情報処理 TOEIC 中級Ⅰ・Ⅱ |
キャリア・デザイン実践 インターンシップ |
プレゼンテーション技法 |
外国語科目 | 英語Ⅰ・Ⅱ 発展英語Ⅰ・Ⅱ |
英語Ⅲ・Ⅳ 発展英語Ⅲ・Ⅳ |
- | - | |
一般教養科目 | 社会学 経営学 歴史 国際関係論 教育と社会 中国の言語と文化 ドイツの言語と文化 フランスの言語と文化 ボランティアの研究 仏教精神Ⅰ・Ⅱ 体育実技Ⅰ・Ⅱ |
心理学 日本国憲法 スポーツ文化論 哲学 経済学 思想と宗教 |
- | - |
環境の科学
環境・エネルギー分野を網羅
大気や水質などの環境や電気などのエネルギーに始まり、身近な環境問題から地球温暖化まで、世界的な課題を体系的に学んでいきます。
生命環境化学専門実験Ⅰ・Ⅱ
JIS規格の実践を含めた専門実験
水質評価や電気化学実験など、環境・エネルギー分野で必須の実験が充実。産業界の標準となるJIS規格(日本産業規格)に沿った高度な実験も行います。
環境計量Ⅰ・Ⅱ
環境の分析技術や計量法を究める
国家資格「環境計量士」の受験対策を主眼に、環境の分析技術、および計量法の知識を深めます。化学分析を中心とした試験対策用の講義を行います。
持続可能な環境とクリーンエネルギーの確立を目指す!
- 合成化学研究室[岩崎 政和 教授]
有機化合物の生産に欠かせない金属触媒について、さまざまな材料と条件下での実験を繰り返し、新たな可能性の探求を行っています。 - 生体分子デバイス研究室[長谷部 靖 教授]
バイオ分子の優れた物質識別能力や触媒能力を応用したバイオセンサやバイオ電池の開発など、バイオとエレクトロニクスの融合領域にチャレンジしています。 - 遺伝子工学研究室[石川 正英 教授]
私たちの生活に役立つタンパク質を、遺伝子組換えによって大腸菌などの微生物を用いて、効率よく大量に生産する研究を行っています。 - 環境浄化研究室[有谷 博文 教授]
「環境浄化」「エネルギー低負荷」という問題を、ユニークな触媒やプラズマ応用プロセスなどで解決へと導く研究開発を進めています。 - 環境計測化学研究室[松浦 宏昭 教授]
新規炭素触媒の創製や非金属炭素触媒を電極に適用した水素-酸素燃料電池など、実社会への還元を強く志向した研究開発を進めています。
- 光材料化学研究室[木下 基 教授]
新しい光機能材料の創製を目指して、分子集合体の設計、材料特性解析およびデバイス作製と評価と一貫した研究を展開しています。 - 微生物応用研究室[秦田 勇二 教授]
先端バイオテクノロジーを用いて、自然界から有用微生物を探索し、そこから機能性物質や有用酵素などを発見する研究を進めています。 - 環境物質化学研究室[本郷 照久 教授]
資源の枯渇や環境汚染問題に着目し、材料化学をベースとしたアプローチによる問題解決を目指しています。 - 物質化学研究室[田中 睦生 教授]
世の中になかった物質を創製できる唯一の学問である化学。物質の本質を分子・原子レベルで理解し、展開して材料とする研究を行います。 - 植物ゲノム工学研究室[秋田 祐介 准教授]
植物の重要形質に関わる機構解明、「色」「形」「香り」などに関する分子機構や、有用成分の生合成経路の解明を目指しています。
研究室をのぞいてみよう
環境計測化学研究室
あなたの研究が新しい未来をつくるかもしれません!
松浦 宏昭 教授
専門分野|電気化学・分析化学・エネルギー材料化学
研究室をWEBでcheck!
≫ 環境計測化学研究室[松浦 宏昭 教授]
先生の研究をもっと見てみよう
≫ 環境計測化学研究室(YouTube)
主な進路・進学先
民間企業
- (株)紀文食品
- アキレス(株)
- artience (株)
- 太陽誘電(株)
- 日立造船(株)
- (株)中電工
- 近畿日本鉄道(株)
- (株)フルヤ金属
- コーセーインダストリーズ(株)
- 白十字(株)
公務員
- 長野県教育委員会
- 川越市教育委員会
大学院進学
- 東京農工大学大学院
- 埼玉大学大学院
- 熊本大学大学院
- 群馬大学大学院
- 山形大学大学院
- 北陸先端科学技術大学院大学
- 埼玉工業大学大学院
* 主な進路・進学先は、旧バイオ・環境科学専攻の実績です。 |