大学院人間社会研究科 心理学専攻
心理学専攻の教育研究上の目的(人間社会研究科規程第1条の2 第ニ号)
この目的の実現のために実験心理学および臨床心理学の二つの教育研究分野を設けています。実験心理学教育研究分野では,認知科学について深く学び,最新の研究技法を駆使して自ら研究を進めていくことができる研究技術者を養成することを目的とし,臨床心理学教育研究分野では,臨床心理学ならびにその関連分野についての専門的な知識と心理臨床にかかわる際の姿勢を学び,国家資格である公認心理師および臨床心理士という高度な専門性が求められる人材を養成することを目的としています。
心理学専攻の3つの方針
1. 入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)
実験心理学教育研究分野
臨床心理学教育研究分野
公認心理師資格取得を目指す人は,大学(学部)等で公認心理師養成カリキュラムにより単位取得をした上で卒業していること,もしくは卒業した大学により公認心理師受験資格の特例措置が認められることが大学院修了後に公認心理師受験資格を得る条件となります。
2. 教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
実験心理学教育研究分野
学生は,実験心理学に共通の問題を扱う科目を必修として履修する一方,自ら希望する将来の進路に合わせて,指導教員の下で関連科目を中心に履修します。これらの科目では,少人数の徹底した教育研究が行われます。
臨床心理学教育研究分野
大学に付属する臨床心理センター心理相談室を実習施設とし,一般の方の相談を受け,公認心理師と臨床心理士資格をもつ教員及びカウンセラーの指導のもとに心理臨床実習を行います。また,医療・保健分野,学校分野,福祉分野などの外部実習機関での心理臨床実習も行います。
3. 学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
実験心理学教育研究分野
②実験心理学のさまざまな問題に対して,自ら問題を見いだして研究を行うことができる研究能力を身につけていること。
③専門領域だけでなく,関連領域についても理解できる幅広い見識を有していること。
臨床心理学教育研究分野
②臨床心理センターと学外実習機関において臨床的かつ実践的な実習体験を積み,心理臨床の技術を修得していること。
③上記の研究および実践活動によって理論と実践を結びつけ,他領域の専門家との連携や職業的倫理性を備えた臨床的な態度を身につけていること。