機械工学科 福島教授 河田教授の研究チームが2023年精密測定技術振興財団品質工学賞 論文賞銀賞を受賞
本学工学部 機械工学科 福島祥夫教授と河田直樹教授が、熊本大学産業ナノマテリアル研究所の浪平隆男准教授、王斗艶准教授、小笠原明彦氏、岩﨑明暉氏、市耒竜也氏、坂本琢馬氏の研究チームとの共同研究で、2023年精密測定技術振興財団品質工学賞 論文賞銀賞を受賞しました。
この賞は、2021年および2022年の品質工学会誌に掲載された研究論文の中から、厳正な審査が行なわれ贈られた賞であり、従来のオゾン生成方式の諸問題を解消する新たな方式としてナノ秒パルス放電プラズマ法の研究に取り組み、早期の実用化を実現すべく、品質工学を活用して新方式のオゾン生成条件最適化に取り組んだ内容が評価され、受賞となりました。
品質工学会からは、「基礎研究と実用化研究をしっかりと区別したうえで基礎研究段階から実用化研究を見越して目指すべき理想機能、信号因子や誤差因子を整えて取り組むことの重要性を強く主張する本論文は、まさに品質工学による研究開発マネジメントの在り方を具体的に提案しており、高く評価できる。技術者はもちろん、先行研究、基礎研究に取り組む研究者にとっても大いに参考になるものである。」との評価も受けており、研究チーム全体の連携の良さも評価につながりました。
また、本学の大学院生2名(2023年3月卒業)も「一般社団法人品質工学会学生賞 」を受賞しました。
今回受賞となった背景には、それぞれ異なる専門性を持った研究者が協力し、これまでにない成果を得られたことが評価されたと思います。品質工学は研究のやり方を計画的に行えるとともに、共通の指標で評価を行うことができるため、今回のような連携ができたと思います。また、品質工学は企業での有用性が高い学問でもあり、私たちは企業での実務経験でも役立ててきましたので、今回の研究テーマと併せて学生の教育に反映させていきたいと思います。
今後も品質工学の様々な応用範囲の拡張を目指し、研究チームの連携も重視しながら、社会に役立つ技術を研究開発していきたいと思います。
最後に、ご関係の皆様にこの場を借りて、お礼申し上げます。
■一般社団法人 品質工学会論文賞
■熊本大学 パルスパワー科学研究所 浪平・王 研究室
■成形技術研究室(福島祥夫教授)
■生産プロセス研究室(河田直樹教授)
■本学大学院生2名(2023年3月卒業)が「一般社団法人品質工学会学生賞 」を受賞
■機械工学科 河田准教授が品質工学会貢献賞銀賞を受賞
〇日刊工業新聞 WEBサイトBIZ・NOVAでも紹介されました
■日刊工業新聞 WEBサイトBIZ・NOVA