大学院工学研究科 長谷亜蘭 准教授が日本食品工学会 優秀発表賞を受賞
本学大学院工学研究科 長谷亜蘭 准教授が、8月19日~20日に広島大学東広島キャンパス(生物生産学部)で開催された日本食品工学会第25回(2024年度)年次大会において研究発表を行い、優秀発表賞を受賞しました。
日本食品工学会は、21世紀に直面する、食料、エネルギー、環境問題に視点を置きつつ、工学的な立場で食品に関する諸問題に取り組み、人間の健康で豊かな生活に貢献することを目的とした学会です。
今回、長谷准教授は研究成果「アコースティックエミッションセンシングを活用した菓子類の食感評価」について研究発表を行いました。
この研究では、材料の変形・破壊時に発生する弾性応力波を検出するアコースティックエミッションエミッション計測を活用し、様々な食品の食感評価を試みています。今回、各種スナック菓子の圧縮変形・破壊時の計測信号を詳細解析し、食感評価の足掛かりをつかむことに成功しました。
長谷准教授のコメント
本研究は、当研究室で長年取り組んできた機械システムの保全や診断の研究から得られた知見を、機械とまったく異なる分野に展開できないかと数年前に着想し、手探りで研究を進めてきました。その成果が少しずつ実り始め、今回の受賞にも繋がったと考えています。食感評価の新たなツールとしてのアコースティックエミッションセンシング技術を確立することを目指し、引き続き研究を積み重ねていければと考えています。
最後に、これまで本研究を進めるにあたって実験補助いただいた研究室卒業生ならびに研究室学生に謝意を表します。
なお、本研究はロッテ財団 第9回(2022年度)奨励研究助成により遂行されていることを付記し、この場を借りて深く御礼申し上げます。
【参考】
■日本食品工学会
■機械工学科 マイクロ・ナノ工学研究室(長谷研究室)
■機械工学科オリジナルホームページ