令和7年度 情報システム学科 新専攻設立について

 

 【Notice】 "自動運転専攻" の新設

 

埼玉工業大学では、IT専攻・AI専攻・電気電子専攻の3専攻で構成されていた工学部情報システム学科に、令和7年度(2025年度)より "自動運転専攻" が加わります。昨今急速に自動運転技術者を求める動きが広く産業界から起きており、それに応えられる人材を育成します。

自動運転に係わる技術としては、AIを用いたセンサーデータ処理に関する技術が中心となりますが、経路計画に関する技術や自動車の運動学に関する技術についても理解しておくことが必要です。そのための講義も令和7年度以降選択できるようになります。

埼玉工業大学の自動運転バスを詳しく紹介しております自動運転技術開発センター (センター長: 情報システム学科 渡部大志教授)の記事もご覧頂けますと幸いです。

 情報システム学科における専攻の構成

[令和6年度以前] IT専攻、AI専攻、電気電子専攻 の3専攻

[令和7年度以降] IT専攻、AI専攻、自動運転専攻、電気電子専攻 の4専攻 (1年次よりスタート)

 


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システム制御研究室(中村研究室) 研究テーマ (本学入学試験受験生・本学科在学生向け)

 

"システムと制御" をテーマに研究を行っています。ここで "制御" とは操作者が対象物を思うままに動かすことを意味します。そして、それを数学的に考えた学問を "制御理論" と呼び、さらにそれを実システムに適用した学問を "制御工学" と呼んでいます。

もう少し具体的に表現しますと、制御工学では、対象となっているシステムにある入力を与えるとどのような出力が得られるかを調べたり、逆にシステムの出力が希望通りのものになるためにはどのような入力を与えるべきかを考えたりします。

 

(1) 研究テーマT: システム制御


  (a) 制御理論

制御理論においては、システムの挙動を数学的に考えます。まず、対象となっているものを数学的なモデルで表現します。次に、その数学的に表されたシステムに対してフィードバック制御・最適制御・適応制御といった様々な制御方式を考え、入力と出力の関係を解析します。

    

〜 Images of control theory 〜

 

  (b) 信号処理

信号処理とは、音響音声信号や画像信号といった信号を加工したり分析したりする技術や学問を意味します。例えば、対象が音楽の場合、音楽編集ソフトや音楽分析ソフトを利用したり、独自にプログラミングを行うなどして、音響音声信号の加工や分析を行います。

 

    

〜 Pictures taken in my youth 〜

 

さらに、次の項目で紹介する自動運転車においても、視覚センサーデータに対する信号処理の研究をしています。特にデータサイエンスや機械学習の一手法であるディープラーニングを用いて、大量のデータを高速で処理する研究を行っています。


(2) 研究テーマU: プランニング


  (a) 乗り物の動作計画

自動運転車の経路計画について研究を行います。具体的には、安全かつ快適に行きたい場所へ到達するために、目的地までの道順・走る車線の選び方・最適なラインの取り方等について考えます。


    

〜 Autonomous cars in Saitama Institute of Technology 〜

 

自動運転技術者を目指すには、視覚データ処理や経路計画といった技術だけでなく、自動車のダイナミクスについても知識として理解しておくことが大切です。


    

〜 Pictures taken during my youth, around 1990 〜

 

自動運転車のパスプランニングとは大きく異なりますが、競技用車両のパスプランニングも本研究室の研究対象です。

 

  (b) 交通機関の運行計画

列車・バス・航空機などの運行・運航に関するダイヤグラムの作成法について研究を行います。多くの利用者から支持を得るダイヤグラムとはどのようなものかを追求します。

 

  (c) ロボットの作業計画

ロボットが与えられた作業の目標を達するのに最も適した動作手順について研究を行います。さらに、作業途中で失敗が発生したときのリカバリー方法について研究します。


(3) 研究テーマV: 機器の制御


  (a) 電気機器の制御

家電・オーディオビジュアル機器の制御方式について研究を行います。

 

  (b) 産業機械の制御

乗り物やロボットの制御方式について研究を行います。


 

(4) シミュレーション方法について


自動車のパスプランニング(上記(2)(a))や自動車の制御方式(上記(3)(b))は、多くの自動車メーカーで使用されている業界標準のシミュレーションソフトCarSim(Mechanical Simulation社製)等により解析を行っています。

     

 〜 Simulation images by using CarSim 〜

 

(5) "制御"の語源について


"制する"と"御する"を組み合わせた"制御"という言葉ですが、別の字で"制馭"と書かれることからも"馬を操る"ことに由来しているようです。

           

 〜 Photographs of my youth, dressage and showjumping 〜


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