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Last modified: Wed May 11 09:20:05 2022 JST
錯視のデモンストレーションのひとつとして知られる「エイムズの部屋」を 体験してみませんか.小さなお子さんでも作りやすい型紙とともに, 作り方をまとめました.
A4用紙5枚に6枚の型紙を印刷するための型紙ファイルです. Adobe Illustrator 形式とPDF形式の2種類のファイルを用意しましたので, 好きな方をダウンロードしてお使いください.
右クリックしてダウンロードしてご利用ください. 5つのファイルを1つのファイルにまとめたもの (ames_all.pdf), 5つのファイルをZIP形式でまとめたファイル (ames_pdf_all.zip) も用意しました.必要に応じてお使いください
ファイルをさらに編集したい場合はこちらをご利用ください. ファイルを開くには Adobe Illustrator が必要です. 5つのファイルをZIP形式でまとめたファイル (ames_ai_all.zip) も用意しました.
A4の用紙に印刷しましょう.用紙は厚紙・板目紙がよいでしょう.厚みのあるケント紙でも (若干ふにゃふにゃしますが)大丈夫です.プリンターで厚い紙が印刷できない場合は, いったん薄い紙(コピー用紙等)に印刷した上で,厚紙にも対応したコピー機で複写すると よいでしょう.
カッターで切り抜くときれいに仕上がります.その際,スチールの入った定規を あてて切るとまっすぐに切ることができます.
小さなお子さんが行う場合は,あらかじめ穴の部分だけ保護者の方がくり抜いておけば はさみで切り出すことも可能です.切り出した型紙をお子さんに渡してもよいでしょう.
部屋の左右で大きさどのように見えるかを観察するための人形を用意します. 型紙の余白部分を利用して,人形を描きます.高さは7cmくらいでしょうか. 下部に,人形を動かすためのレールを取り付けるための余白部を設けておいて ください.余白部は,右側が左側よりも5mmくらい多くなるようにしてください. そのまま折り曲げると人形は右に傾いて見えますが,部屋の中に収めると まっすぐ立っているように見えます.
型紙を切り出したら,レールに取り付けます.レールには荷造りや手芸で 使われているPPバンドが便利です.50cmほどカットし,中央部分に取り付けます. バンドの上に人形の余白部を載せて取り付けます.
下の図に従って組み立てていきましょう.
(クリックで拡大)
まず奥面(①)と右面(②)を組み付け,次に下面(③)・上面(④)を組み付けましょう. この段階で人形を取り付けたレールを下面と右面のすき間に差し込みます (下の写真を参考にしてください.この写真では,レールの様子を示すため 左の面を開いて撮影しています). レールのもう一方は,左面(⑤)を組み付ける際に下面とのすき間に挟み込みます. あとは手前側となる面(⑥)を組み付け,残る耳をそれぞれ対応する穴へと はめ込んでいけば完成です.
組み始めの段階では穴の遊びが大きいために若干ぐらきますが, 6面全てを組み立てるとぐらつきは小さくなります.
前面に開けたのぞき穴から中の様子を観察しましょう.部屋の中は どんなふうに見えますか? 型紙を切る段階では台形になっていた 窓の形はどんな様子でしょうか?
部屋の左右に出ているPPバンドのレールを引っ張ると, 部屋の中の人形が左右に移動します. 部屋を移動すると人形はどのように見えるでしょうか?
同じ大きさのものを,奥側の2つの窓のそれぞれから観察してみましょう. 大きさはどのように見えるでしょうか?
次に,2つの窓で大きさがどれくらい違って見えるかを調べてみましょう. 付箋紙を対角線で2つに切り,鋭角部(とんがったほう)を上として利用します. ちょっともったいないですが,鋭角部の反対側糊になっている方だけを使用します.
同じものをもう1枚用意して,左右の窓に貼り付けましょう.このとき, 窓からちょうど二等辺三角形に見えるように貼り付けます.そうすると, 2つの窓から相似(同じ形で大きさの異なる図形)の三角形が観察できます.
この写真だと窓の下の部分がちょっと透けてしまっていますが, 窓から二等辺三角形として見えるようにしたせいで付箋紙の底辺が 少し斜めになっていることが分かります.
さて,ここで付箋紙の位置を上下に動かして,2つが同じくらいの 大きさになるように調整してみましょう.調整ができたら, 窓の後ろからも付箋紙を観察してみてください. 窓からのぞいていた三角形の高さをそれぞれ確認しましょう.