これまで様々な学校の教育現場で思ったこと、感じたこと、考えたことをお話しさせてください。
授業中の学生の姿で、居眠りをする、友達と雑談をするのをよく見かけます。必死に授業に身を入れて聞く学生は、めったに見受けられない。どうしてなんだろう?教え方が良くないのかなあと自問したりして・・・、いろいろと興味をもってもらうように考えながら工夫してみる。でも、あまりその状況の変化は見られない。そのうちについついこのようなことを考えてしまう。学生は授業料を払って何を目的にこの学校に来ているのだろう?みんなとワイワイ楽しめるから?それも分からないわけではない。でもなぜ、ちょっとくらいやる気をだして授業に取り組まないんだろう?そして最後に考えてしまうことはこんな具合だ。学生は<卒業>という称号(肩書き)がほしいからだろうか、就職するのに必要なその証書1枚をほしいから、それとも、みんなが学校へ行くから自分も行けば落ち着くのだろうか、あまり何も考えていないのだろうか?そのような気持ちで、わざわざ学校に長期間通い続けているのだろうか?もしそうだとしたら、とても忍耐強いんだなあと思わず感心をしてしまう。だって、私にはそんなことは到底できないから・・・。
さて、皆さんはこの長い学生の期間(時間)をどのように使われるのでしょうか?人間というのはみな愚かで、たっぷりとあるものについてはその有りがたさ・貴重さというのを感じない。やがて底がつきかけて無くなるころにその貴重さを痛感する。皆さんには、たっぷりと時間がある。その学生の期間(時間)の貴重さを今、感じていますか?学生の時間が残り少なくなって初めて「あぁ、あのときああしとけばよかったなあ~」なんて思うタイプじゃないですか?現在、毎日だらだらと無味乾燥に暮らしていませんか?長年生きてきた人がこんなことを言うのをよく耳にします、「日々の積み重ねが人生を形づくる」。あっ、誤解しないでくださいね、私は何も皆さんに「真面目に勉強しろ!」なんて偉そうに無理に押し付けているわけではありませんよ。でも、紆余曲折(人生の山と谷)を長年に渡って経験してきた年配の人には、耳を傾けるのが賢明な生き方のように思えます。
もう少し突っ込んでお話させてください。皆さんそれぞれ、何を得意としていますか?
その範囲は勉強だけではありませんよ、スポーツだってなんだっていいんですよ。何かありますか?もしまだ見つかっていない人はこの学生の期間に是非、見つけてください!そのためには、視野を狭くしていたんでは見つかりませんよね。そう、いろんなものに触れ、吸収し、勉強しないと見つかりませんよね。今がその時期だと思います。それが見つかれば、次に何を学ぶべきかを絶えず問い続け、常にひたむきに教育をうける心構えを持っていただきたい。急がなくていいんですよ。一日一歩、その一歩が難しい日には、半歩、0.1歩でも失敗を恐れずに歩み続けてみてはどうでしょうか。その過程で、どうか自分の中で限界の線を引かないでくださいね。今後の皆さんの生活を有意義にそして実りある豊かな人生を歩んでくださいね。
最後に、文章にやや乱暴な表現があったと受け取られた方にはこのことをどうかお許しください、最後まで読んでくれてありがとう。